よくあるご質問をまとめています。質問事項をクリックすると回答が表示されます。

空気にはその温度によって含むことのできる水蒸気の限界量があります。その温度が高いほど水蒸気を多く含むことができ、温度が低いほど含みにくくなります。冬季は外気温度が下がり室内を暖房により暖めます。この時温度の低い窓ガラスや外壁内面に表面結露が発生します。
室内の水蒸気発生の原因には室内にいる人間、開放型ストーブ、洗濯物室内乾燥、入浴時の浴室、それに台所の煮炊き等があり、想像以上に多い水蒸気が発生します。表面結露を発生させない標準的室内環境、室内温度20℃/相対湿度60%を維持するためには160m3/hr以上の室内機械換気が必要となります。こまめに換気扇をまわすことが大事なのです。


簡単に言えば、鉄が錆びるという現象は異なる電位を持つ2極の間で起きる電子のやり取りであり、電池作用です。いわゆる腐食電池を形成して陽極となる電位の低い方の極から、電子を残し鉄イオンとなり水道水(鉄イオンを含む電解質)の中に溶出します。これが水道水中の溶存酸素と化学反応を起こし水酸化鉄(赤錆)となるのです。言うなれば、鉄の錆びはそれが持つ宿命的な性質なのです。
蛇足ですが、水道管に使用されている鉄には炭素を含有しています。高純度鉄(不純物を含まない鉄)は一切錆びません。


立て管に排水が流下するとき最上階の通気口より大量の空気(排水量の5~10倍)の取り入れが必要となります。マンションの中層階では一般的に上階の排水流により、空気の取入れが阻害されて立て管内に負圧が発生します。これがトラップの封水を引き込みゴボゴボ音の原因となります。下層階では上層階からの大量の空気と排水流が立て管最下部の曲がり部に押し寄せます。排水横主管の抵抗が大きい場合下層階では立て管内に正圧が発生します。これがトラップの封水を跳ね出し、泡の逆流や排水管内の悪臭を室内に送り出す原因となります。これらの問題を解決するためには排水負荷に対する適正な空気量の確保、排水性能の高い継ぎ手の選定、立て管・横主管の適正な管径選定が必要となります。